LaMDAは、Googleが開発した革新的な会話技術です。この技術は、Transformerと呼ばれるニューラルネットワークアーキテクチャを基に構築されており、BERTやGPT-3などの最近の言語モデルと同様に、文章や段落を読み、それらの単語間の関係に注意を払い、次に来る単語を予測するように訓練されています。しかし、LaMDAの特徴は、対話に特化して訓練されている点にあります。これにより、LaMDAは、特定のトピックに限定されず、多様な話題について自由に会話を展開することが可能です。
LaMDAの開発は、Googleが長年取り組んできた言語理解の研究の延長線上にあります。特に、会話の文脈において、応答が理にかなっているか（sensibleness）、そして具体的であるか（specificity）という二つの側面に焦点を当てて訓練されています。例えば、誰かが「ギターのレッスンを始めたばかりです」と言った場合、LaMDAは「それは素晴らしいですね！私の母はヴィンテージのマーティンを持っていて、よく弾いています」といった具体的で文脈に即した応答を生成することができます。
Googleは、LaMDAの応答が事実に基づいているか（factuality）、そして興味深いか（interestingness）といったさらなる品質の向上にも取り組んでいます。また、AI原則に従い、偏見や有害な言動、誤解を招く情報の伝播を最小限に抑えるための努力も続けています。
LaMDAの技術は、自然な方法で技術と対話する新たな可能性を開くものとして期待されています。Googleは、この技術をより多くの製品に組み込むことで、ユーザー体験をさらに向上させていく予定です。
